保育業界をちょっと調べてみた

URUFUの前川です。╰(*´︶`*)╯現在福岡で活動しておりますが、時々都会の刺激・新しい刺激を受けるために東京に行く機会を作るようにしています。
直前に日程を決めることが多く、安いチケットを求めるとなると、どうしても福岡空港~成田空港のLCCを利用させてもらいます。

"成田空港から都心が遠い!"やはりこの様に感じてしまうのは、福岡空港の便の良さからでしょうか・・・?

福岡空港は飛行機を降りたらすぐに地下鉄が直結してますし、乗ってしまえば、博多駅まで5分、天神まで10分という凄まじい短時間で中心街へ移動できちゃうからなあ・・・(o_o)

ということで先月、東京出張したんですが、最近の保育園事情を少し垣間見ることができました!

こちら福岡でも、つい最近西鉄さんが運営する認可外保育園が来年、年度途中で閉園するニュースが出ていました。人口減少と言われる中、待機児童問題なのか、都会だけの問題なのか、知らない人からすると、矛盾した社会問題に思えます。

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かつての同僚

8年ぶりに、かつて東京で務めていた会社の同僚に会いました。独立した者、そのまま居残ってトップになった者、人生さまざまです。中身は、あまり変わっていなかったので気軽に昔話に花が咲きました✌︎!

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その昔話で出た話題ですが、かつてコンサルや開業支援や実際の現場に於いて保育業界に携わっており、現在と10年弱前とで、どの辺が変わったのか、変わっていないのか等々を聞きながら今回感じたことです。

まあ、わたくしの未就学時の黒歴史(あまりよくない思い出)といえば・・・ぼっち(ひとり)で砂場で寒い日も暑い日も、遊んでたぐらい、、、だけど、そのおかげで陶芸(当時は土遊びに分類するのかな)が好きになったからよしとするかぁ。。

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↑ある保育園の運動会視察


保育園と幼稚園の違い

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そもそも、業界外の方にとっては、保育園と幼稚園とで違いが分かりにくいものです。

保育園は、そもそも家庭事情で保育の環境が整えられない家庭への公的サービスという始まりがあります。

当時は戦争孤児や父親が戦争でいないといった家庭を対象としていました。時代は変わり現代では、共働き家庭や女性の社会進出という新しい社会状況に伴った保育園運営がなされています。
2017年の保育指針の中に、保護者を取り巻く社会状況や3歳児以上の保育方針などに新しい要素が加わり、時代の流れを反映している一方、幼稚園は教育的要素に重点を置き、プレ小学校の様相があります。

管轄省庁も異なり、保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省となります。ここがこの業界の変革が遅いミソとなる部分なのですが・・・(縦割り行政とか省庁間の利権争いとか)


保育園の運営主体

少子高齢化と言われながらも、関東圏では以前から現在でも保育園不足の状態はあまり変わりません。子どもを育ててない人たちからしたらあまり関心が湧かないお話かもしれませんが・・・(かといってわたくし前川も、独身・・笑)
"保育園落ちた 日本死ね!"という衝撃的な表現も記憶に新しいところです。(((((;゚Д゚)


保育園というのは、上記の成り立ちから以前はほとんどがお寺さんや社会福祉法人が運営していました。
しかし民間株式会社の運営が許され、大小いくつもの民間運営主体が乱立した時期もありましたが、現在ではある程度の淘汰が済んだのかな、といった状態です。・・・とは言え、個人の小さな保育園から大型チェーン保育園まで様々な民間会社の保育園運営が見られます。


保育園の種類

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一般にイメージしやすいのが、園庭に砂場や滑り台がある地域名やお寺の名前を冠した認可保育園です。

大きく別けるとそれ以外は、全て認可外保育園です。無認可保育園とも言われますが、聞こえが悪いので公的には、認可外保育園と言います。認可が無いから"悪い"という訳ではありませんし、法的な規定に基づいて開所され運営されています。

ここからが分かりにくいのですが、この認可外保育園の中のカテゴリーがいくつも分かれ地域によって呼び方が変わったりします。

例えば、東京都が認めた認保育園、川崎市が認めた認保育園など若干の名称が変わります。他にも、ナーサリー(託児所)や小規模保育園と言った名が付くようになったり、幼保一体化の認定こども園なるものもあります。

その種類分けでは利用者に混乱極まる制度だと思います(-_-)。

簡単に言うと、利用者や運営主体への補助金支給額や、どこ(国、都道府県、市町村)から支給するのかによって名前が異なってくる訳です。


認可は安い、認可外は高い

認可保育園は運営主体が自治体であることが多く資金がある程度潤沢で、利用者にも収入に応じた保育料金となります。

一方、認可外保育園は民間ですので補助金が出ないことが多く一般的相場ですが1か月5万円前後というイメージです。

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↑幼児用のお手洗い
補助金を活用して建てられる保育園(認可保育園)は設備も整っている!

・・・と、いろいろ調べていくうちに認可保育園に入ることが"子供の就活"と呼ばれるほど、大変なことが分かってきました。

認可保育園に入れるか入れないかは、「点数」によって決まります。これは自治体によってバラバラですが、基本的には基準は同じです。

例えば、

親夫婦の労働時間が2人とも8時間以上の場合【満点】
親夫婦の労働時間が1人は7時間の場合【満点-1点】
こういった親の属性が基準点となり、次のようにに加減点要素がプラスされます。

近くに祖父母がいる【-1点】
すでに他の認可外保育園などに預けて働いている【+1点】
子供が二人いて、二人ともを預けなければならない【+2点】
片親である【+2点】
このように点数が高い順番に保育園の合否が決まるそうですが、満点でないと認可保育園に入ることが非常に難しいそう。m(_ _)m


保育園の環境整備

社会状況の変化に伴い保育園をめぐる環境の変化が近年激しく動いています。

利用者への変化としては、認可保育園の定員増や認可外保育園利用者への補助金が拡充されつつあります。(自治体により差がありますが大きな流れという意味です)、また保育士への住宅補助や(まだですが)給与UPの話が国政でも出ています。

冒頭に出しました福岡西鉄さんの閉園事情も、近隣に競合園ができ受け入れ園児数の減少が要因で将来の収支改善が見込めない、ということです。


問題点

かつて苦しい経営を強いられた民間保育園も、補助金という公的支援により、その苦しさを少し逃れつつありますが、いまだ解消されない問題があります。

人材不足です。特に都心では保育士不足となっています。補助金により保育園が建てられて子どもが集まったとしても、受け入れるための保育士が大幅に不足している状態です。(受け入れ園児数や年齢に応じて保育士の人数が法的に定められています。)

保育園経営は労働集約型の代表的な事業です。通常の会社なら事業の大きさに応じて人員の増減を行います。

また良い人材がいなければ事業の大きさを調整することができますし、一人一人のスキルアップによって効率化はいくらでもできます。一方、保育園は法的な規制(安全性の問題)があるため、どんなに優秀な保育士がいても一人で看れる子どもの数は決められています。

作業効率を上げる努力は出来ますが、人的効率を上げることには限界があるのです。この業界は物的費用が掛からない代わりに人件費がほとんどを占めます。

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↑就職フェアの様子(新卒者だけでなく転職者やパートさんへの就職案内を行う)

この度、縁あって保育園の就職フェアを手伝わせて頂きましたが、どこも躍起になって新しい人材確保に追われていることが分かりました。

男性保育士が当時より増えた印象はありますが、圧倒的に女性が占める割合が圧倒的に多い職場です。女性も若い方が多く、運営側としては結婚や出産による退社という人材が欠けるリスクをいつでも想定していなければなりません。

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そして根本ですが、何度も話に出ている補助金、この補助金によって支えられている産業ですので、行政方針の転換ひとつで、ガラッと変わる危うさを常にはらんでいます。


事業家なら補助金が無くとも成り立つ事業体系を模索しなければなりませんが、なかなか難しいものです。(成り立つのですが、利益留保や昇給・ボーナス支給が困難な部分です。)
介護事業も同じような事業体系で、保育事業や保育行政よりも先に深刻さを迎えているため、保育事業の将来を予見するために介護業界を見ておくことは必要な事です。


さいごに

保育業界の問題点は、先に出したように省庁間の利権争いで先に進まない議論がネックとしてあることは事実です。政権が変わっても、あまり変わり映えしない霞が関の問題です。

しかし、地方にいて思うことは過度な人口集中にも原因があるのではないか、ということです。

地方と就労との問題も出てくるので、働くために保育園に入れたい、そのために地方に移り職探しに困る、というジレンマに陥ります。子どもの保育や教育は日本の将来に関わる事柄ですし、保育問題を通して雇用の地域格差や教育の地域格差など派生する問題が見えてきます・・・。

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と考えれば考えるほど長くなりそうなのでこのへんで失礼いたしますm(_ _)m