【前川のぼやき】気球ってどこまでも行けないよね・・・!?

こんにちは、URUFUの前川です。╰(*´︶`*)╯
昨年11月の佐賀バルーンフェスタを観て興味を持ち、先日佐賀市長杯・若葉杯に参加してみました。そう、今回は観る立場ではなく、参加する立場でした。参加といっても操縦や乗船するのではなく、計測係みたいな役割でオブザーバー(傍観者)と呼ばれるものです。

事前の講習を受ける必要がありますが、大会運営側はこういったボランティア人員を募集しているので興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか(^^)?
今日は、気球ブログの第2弾として、バルーン大会を楽しむための私の見聞きした浅知識のご紹介です。



【1】気球はどこまでも行けない

気球に乗ってどこまでも
歌:合唱
作詞:東 龍男
作曲:平吉 毅州

時にはなぜか大空に

旅してみたくなるものさ

気球に乗ってどこまでも行こう

風に乗って野原をこえて

雲をとびこえどこまでもいこう

そこになにかが待っているから

ランランラ ランランランラン

ランランランラン

・・・・・・・・・




小学校の音楽の時間に習った記憶のあるこの有名な曲ですが、改めて聞くと、夢のある子どもにはなかなか良い歌詞です。大人になるにつれて、その夢や素直さが失われる悲しい現実が待っていますが・・・。笑

この歌詞に現実を突きつけるとしましょう。
通常ゴンドラには多くて3名が乗り込めるスペースしかありません!大きめの人だと、3名乗るとギュウギュウで身動きが取れません。。。

また重量制限があるので、1人で乗った場合でも気球に乗せる燃料、つまりプロパンガスのボンベは3本くらいしか載せられないんです。
高度や風の強さにより影響しますが、ボンベ3本で時間的には2時間前後の飛行時間となります。

見知らぬ地に行きたいなら、相当の回数の離着を繰り返し燃料補給が必要になります。


しかし、悲観することばかりではありません。海外に比べて日本では比較的容易に気球飛行できるという記述があります。

気球は軽航空機としての分類となっていますが、航空法の適用を受けないため直接制限を受ける法律が少なく、航空法上は、ただの浮遊物なんだとか。
気球の操縦について、国家資格は存在せず、連盟の技能証明という程度にとどまる・・・とのこと。

また興味深いのは、自作の気球を飛行させることができる、ということです。

とは言っても、飛行場や基地の近くとか飛ばしてはいけない場所はありますし、相当の命知らずじゃない限り、歌詞のように、何故か不意に飛びたくなったからと言って、自作の気球で無知識で飛ぶ人はいないでしょう・・・。笑

気象用の気球はかなり高くまで上がりますが、人を乗せた気球だと10km~20kmが限界なので、そこまで上がる前に酸素や気温の問題にぶつかります。
酸素マスクをつけてジェット気流を利用して気球で世界一周した人がいると聞いたことがありますが、さすがに2番の歌詞のように、気球で宇宙や星座の世界には到底行くことはできません、残念ですがm(._.)m。

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【2】「本日晴朗ナレドモ浪高シ」では気球は飛ばせない

1904年日露戦争の中の日本海海戦直前に秋山真之中将が大本営に打電した一文です。
当時の日本とロシアの戦艦の性能と日本海での訓練を考えると、晴朗つまり晴れた天気で目標がとらえやすく、また浪は高いので荒波での海戦に不慣れな敵艦ロシアからの攻撃は当たりにくいため、この海戦の勝利を予告した名分であります。

気球においては、かつて大日本帝国軍が気球爆弾というもので、アメリカ本土に少し打撃を与えたという事実なのか伝説なのか、物騒な気球の歴史はありますが、今日平和の象徴とも思われる乗り物であります・・・。

下から見ていると何とも、のどかな乗り物ですが、実際パイロットは、バーナーの開閉で腕を上げっぱなし、足の感覚で高度を感じ、今の時代ですのでコンピュータで風向風速を計算しながらの操縦ですから、かなり大変なものです。

特に、気象の影響を受けるため、地上の風は弱く離陸できるとしても上空の風によっては、中止を余儀なくされることもあるそうです。
通常地上で風速3mを超えたら、フライトは中止だそう。午後になって地上が温まりだすと上昇気流(サーマル)の発生で、飛び立った気球が着陸できなくなる危険性を考えて中止になることもあります。

「晴朗ナル事ト無風ナル事ヲ以テ気球安静ニ飛ブ」の世界なのですね〜。



【3】どこに降り立つのか?

今回の佐賀バルーンを見て思ったことは、どこにあんなでっかい気球を降ろすのか、です。実際競技によっては、飛び立つ場所も様々ですので逆も言えます。

競技前のミーティングの資料を見せてもらうと、「離着陸申請書」というような書面があり、バルーンフェスタの飛行範囲内の一般佐賀市民の田んぼや畑を一時的に利用させてください、と言った協力要請書が存在します。そもそもバルーンを飛ばす時期は、田畑の休耕期に限られています。

利用させてもらった後に、パイロットがお礼を兼ねて粗品をお渡しするということを聞きました。地元の方々の協力あってのバルーンフェスタであることが分かりますね。 20171106153447-016c8dc959e5803816c2c95f1f07311f57721dd0.jpg



【4】バルーンは一人では飛ばせない

バルーンの球皮は膨らませると20mほどの高さにもなり、それだけでも100kg弱の重みがあります!飛ばすためには、これに加えバスケット、ボンベ、シート、バーナー、大きな扇風機、その他機材など総重量300kg近くになります。


離陸地・着陸地への地上での移動はワゴン車です。ワゴン車の座席を外した後部にうまいことすべてが収納されています。
パイロットとは別に、地上ではこのワゴン車が気球を追いかけます。(そのため、このワゴン車はチェースカーと呼ばれています。)

ワゴン車は収納場所という役割だけでなく、地上から周囲の状況や風の様子を伝える管制塔の役目も担っています。
気球を広げる、かたずける作業は、周囲の住民に迷惑をかけないよう迅速に進める必要があります。そういった作業人員が目に見えないところで関わっており、1つの気球を飛ばすために5~6人のメンバーが必要なのです。



まとめ

気球は
・どこまでも行けない
・晴れてるからって飛ぶとは限らない
・年中飛べないし
・一人では飛べない

いろいろな制約が多いバルーン飛行ですが、ただふわふわ飛んでいるのではなく、それなりの世界が広がっています。
天気や風読みのプロ達、ボランティアの人達、それから地元の人達が協力して成り立つスポーツ(遊戯)です。知れば知るほど面白い不思議な乗り物。( ˘ω˘ )

興味を持たれた方は、今年11月こそは佐賀バルーンフェスタ観に行ってみてはいかがでしょうか?(^^)



前川和俊

不動産売買デベロップメント(株)一社員 開業支援のコンサルティング会社を経て、個々の独立開業のお手伝いをしてきました。 不動産との係わることはこれまでにもありましたが、本業として不動産業に携わるのは初ですので、 業界の疑問点や改善すべき慣習にピュアに取り組んでいます。 福岡を主に九州他県や地方からの情報発信を行ってまいります。