それ、空き家じゃないかもしれんよ〜

どうも。URUFU(ウルフ)の前川です。

全国的に空家が増加しており、行政により対応や措置が進められています。
今回は、空家には本当にまっくろくろすけは居るのか、という調査ではなく、笑
福岡市における空家の状況はどのようなものなのかを調べてみました。


<空家の定義>
「空家等」とは、建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に定着する物を含む)をいう。ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管理するものを除く。(2 条 1 項)またこの空家等の中でも以下の状態のものを特定空家等と呼んでいます。


① 倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
② 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
③ 適切な管理が行われないことにより 著しく景観を損なっている状態
④ その他周辺の生活環境の保全を図るために 放置することが不適切である状態

にある空家等をいう。(2 条 2 項)
空家等対策に関する特別措置法(平成27年2月:国土交通省制定)
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house/


空家と言っても、住んでいない使っていないというだけで、近隣に悪影響がある訳ではありませんよね。

オーナーや管理会社が適切に管理(物理的管理や納税、町会費納付など)していれば良い訳ですが、この管理が疎かになって近隣に悪影響が出てきた場合、又は悪影響が出る恐れが高くなった場合に、行政が口を出せる、手を出せる、という法的根拠のために、ただの空家と特定空家を分けていると考えます。

これにより、各自治体もそれまでの条例を改訂して空家対策を進めております。


福岡市の空家の状況

全国的に空家の問題は年々増えておりますが、都市部と地方でその要因は異なるように思えます。
どちらも出生率や人口構成の変化つまり人口減少が元凶となっている訳ですが、地方においては跡取りがいない、若者のための就職先がなく都市部へ流れる、といった地方ならではの要因があります。

では、ここ福岡市の空家の状況はどのようになっているのでしょうか?

福岡市は首都東京から遠く離れてはいますが、九州地方の州都として人口も増加しており地方にあっては特殊な状況下にある都市です

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福岡市ホームページ内 ふくおかの統計 平成26年11月号 特集より

総住宅数の増加と比例して空家数、総住宅数に占める空家数の割合も増加していましたが、平成25年の調査では、空家数、空家割合が初めて減少基調を見せました。全国的に珍しいケースです。


減少の要因は一概には言えませんが、大きな要因として以下があります。


・人口増加
・空家そのものの解体処分
・行政措置


空家も、【賃貸用物件の空家】【売却用物件の空家】【その他の空家】と分類されます。
行政措置による数値の変化は【その他の空家】に分類されることになり、その数値だけは上昇していますので、平成20年から平成25年の空家減少の背景には何らかの民間の動きがあったことになります。

買取が活発に行われたり、開発による買収が進んだりしたのでしょうか?
・・・行政では、そこは把握していないということでした。(^^;)

主に行政では、この数値に反映されない廃屋(居住不能の状態の物件で空家に分類されない)への指導・監督を行っており、空家の数値の上下は人口動態と民間不動産会社の動きが主要因と言えます。

平成30年に向けて博多区・東区から随時各区の国勢調査に取りかかっていますので最新版の調査結果が気になります。平成20年から平成25年にかけての空家は減少傾向ですが、次回の平成30年の調査では、やはり増加に転じると前川は予測しとります。


近所の"空き家"


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近所の一軒家ですが、夏の間に雑草がボーボー、洗濯物干しの支柱や玄関にまでツタが絡んできています。
まだ敷地内で収まるならば雑草なのでそのうち枯れますが、隣宅の敷地にまで影響が出てくると困ったものです。

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その隣の家は庭木の手入れをしっかりしているお宅ですので、季節の変わり目毎に境界付近の雑草の手入れはされていますが、他人の敷地内には手は出せません。

道路に面して広く開いているため、放置された雑草だけでなく郵便ボックスから溢れたチラシなどが目立ち、さすがに目に余る状況になってきたため、町内会長から土地オーナーに手入れ要請のお話をしていただくことになりました。

この外見上空き家と思われる一軒家ですが、たまたま先日町内会長から連絡を受けた土地の持ち主と話すことができたので、伺ったところ現在も某企業の社宅として近所の不動産を通して賃貸している状態だそうです。
確かに数カ月前まで、若い男性が住んでいるような気配はありましたが、近所との交流はなく"住んでいる気配"というだけでした。

今回のケースでは、町内会長が持ち主の把握ができており、すんなりと庭の手入れの承諾まで漕ぎつけました。外見上は空き家ですが、空き家ではなかったということです。


なんと実は、我が家も空き家!!笑

長崎の私の実家も祖母が住まなくなった後、空き家の状態になっており、町内会から庭木の手入れ要請の連絡が度々来ていました。
田舎のうえ、庭の周囲に木々を植えていたこともあり、1年放置しておくと森のようになって"お化け屋敷"と噂されるくらいでした。

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1年毎に庭師に頼んで枝木の伐採をしていましたが結構な金額がかかるものです。長年の土地であり思い出も残りますが、売却という道を選んだのが去年のことです。

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誰も住まなくなって10年程の間で、床は軋み、天井は所々抜け落ち、白アリに喰われている場所もありました。
驚いたのは、裏手の窓が一部割られていました!丁度カギの部分です・・・そう、空き巣が侵入したのでしょう。。なんという。。参りましたよ。。
あいにく盗るものもなく、むしろ持って行ってもらって構いませんでしたが、笑。そのまま住みこまれ放火でもされたら、、(( ゚д゚))と考えると怖しいことです。


まとめ

持ち家・土地を持ってる方にとっては、他人ごとではなく、誰しもが直面する可能性のある空家問題です。
特に先祖代々の土地、というだけで自分だけの問題ではないこともあります。
今後利用する可能性(可能性はゼロではありませんから)を考えて現状維持、賃貸する、リホームして賃貸する、サラ地にする、売却する・・・いろいろな想定を考えないといけません。

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我が家の場合は、親戚の反対もなく身内で結論を出して売却という道を選びましたが、それでも細かな作業がいくつかありました。

古い建物でしたので、実際の建物と登記簿表示が違っていたり、相続後の持ち主の変更が必要だったり、家の中の物品の整理や処分・・・・・考えるだけでも億劫になります。
この億劫なことを見て見ぬふりをしていた10年で見事な空家の完成です。しかし、いつか手を付けなければならない時が来ます。

今後は法改正や幾つかの特例期間の終了も控え状況は刻々と変化します。何もしなければ家は朽ちるだけです。同じような状況の方は、なるべく前もって対処を関係者で話し合う時間を持つことをお勧めします。


ではまた!