あっ、ウナギを食べて絶叫する日ってなんの日~~

URUFU(ウルフ)の前川です。そうです、今日は土用丑の日ですよね!

自分の中では、鰻は高級食材の筆頭です。
今でこそ、チェーン牛丼屋さんやコンビニでも"うな丼"が安い価格で提供されていますが、いくら好きでも、いや好きだからこそ、妥協せず、ちゃんと鰻屋で食べるのです。

記事のために、"ちょっと鰻屋行ってみた"というタイトルにできるほど、そんな気軽な食材ではないのが鰻。

今年の年明け頃、2年ぶりに行った長崎の鰻屋の味を丁寧に思い出しながら、鰻の魅力に迫ります。

鰻の高級感はどこから

1.絶対数が少ない

未だウナギの生態は完全に掴めておらず、東南アジア付近で産卵、その後ふ化した稚魚(シラスウナギ)を日本近海で捕獲し養殖する養殖業であるため、年によって稚魚の数が少ないと鰻の値段が必然的に上がることになります。
人工ふ化も技術的に可能となってきましたが、費用の面で食材となるまでは、まだ時間がかかるようです。

2.お上品さ

値段を考えると通常3000円前後が竹レベルでしょうか、焼き肉屋だと3000円なら納得の腹持ちなのですが、あの量の鰻に3000円というのが料金の高さを感じてしまいます。
"焼肉行かない?"と誘って友人同士食べに行くことはあっても、"鰻行かない?"と気軽に誘うことは、よほどセレブリティ仲間でなければありません。
あったとしても2年から3年に1度のビッグイベントです。
値段は変わらないのに、そうなるのはやはり量の問題ですね。
食べ足りないのです。言葉を変えると量がお上品過ぎます。

3.お店によって違う

大きく関東と関西の味付けの違いは鰻に限らずよくある話です。
鰻に関しては一般的に、関東は"背開き、蒸しto焼き"のトロフワ系、関西は"腹開き、焼き"のカリフワ系と言われます。
同じ地域においても、仕入れる鰻の質、蒸しの時間、焼きの時間、の違いがあり、たれにおいては10店10色の違いがあります。

これだけ違いがあって、店頭にトロフワ度、カリフワ度の基準を示す表示はなく、入った処勝負をしなくてはいけません。
単価500円から1000円のラーメン店でさえ、豚骨ラーメン・しょうゆラーメン・塩ラーメンの違いを店頭に表示しています。
3000円前後の鰻に、入った処勝負を挑むのは憚られます。

鰻の旬は冬です

食材の旬にうるさい日本人ですが、鰻の消費量は夏の土用の丑の日にかかる月、つまり7月が一番多く鰻の旬の冬とは真反対の時期です。

少し古い統計ですが、7月が突出して消費量が多くなる傾向は毎年変わりありません。
土用丑の日(この年は7月20日)一日で7月の消費量の1 /4を占めるという驚異的な鰻Dayです。

http://www.stat.go.jp/data/kakei/topics/topics04.htm
出典:総務省統計局

そこで、この土用丑の日を調べたくなります。
何となく昔の暦っぽいなーくらいは想像できますが、こんなの調べる機会ないのでここで見ておきましょう。

土用とは

土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節である。
1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。

Wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%94%A8

つまり、春夏秋冬のどの時期にも当てはまらない季節の変わり目(節分)の時期をさす言葉が"土用"。

土用の土は"つち"という意味ではなく"その他雑多"という意味。
ちなみに陶芸の世界でも、種々の植物の灰を集めて生成した釉薬を、土灰釉と呼んだり雑灰釉と呼びます。

丑の日とは

十二支は今では年にしか使わなくなったけれど、江戸時代は年以外にも方角や日にちや時間にも使われていたので、丑の日は1年を通して12日に1日回ってくることになります。

18日間ある土用週間の中で、12日に1日回ってくる丑の日が重なった日が、"土用丑の日"と呼ばれるわけです。

土用丑の日に鰻を食べる訳

この土用丑の日に鰻が食べられるようになった経緯ですが、平賀源内説を始めいろいろな説はあるようです。
なぜそうなったのか真相は分かっていません。

これほど旬にこだわる日本人が、旬とは真逆の時期に、これほどに一斉に鰻を食べる理由が、分からないのです。
鰻もミステリアスな生態ですが、それを食べる方もミステリアスです。

季節の変わり目は、天候の変わり目、ということは当時も今も体調を崩す人が多かったのでしょう。
疲れた身体に元気と食欲を出すために鰻を食べる風習になったのかな。

今年2017年は、なんと2日も夏の土用丑の日があるんですって。
7月25日(火曜日)と8月6日(日曜日)です。
だからと言って、鰻が食べられるわけじゃないんですが...。

長崎の鰻屋紹介

福岡で鰻屋探訪をするのは、まだまだ先になりそうですので、これまでの知識と経験から長崎の鰻屋の紹介をして終わりにします。
あまり鰻のことを考えていたら本当に食べたくなっちゃうので。

長崎県民に鰻と言えば?と質問すると、10人中9人が"諫早"と応えるでしょう。
もんじゃ焼きといえば月島みたいなところです。
諫早は、長崎市の隣の市の名前でイサハヤと読みます。

Google マップより

市内に本明川という川が流れており、昔から鰻漁があって鰻屋も多く立ち並んでいたのでしょう。
今では、3大鰻屋と(自分は)読んでいる老舗の鰻屋が、鰻好きの県民の派閥を分けているようです。

北御門、福田屋、井手の3店舗です。

北御門は、蒸してから焼くスタイルです。
関東風と言いますか、関西では蒸さずに焼くのが一般的ですが、ここは蒸しますので他よりふっくら感があります。
店舗は当時(15年?20年?前に比べて)新しくなっていますが、楽焼の器は時代を感じる一品です。


福田屋は、実は行ったことがありません。うわさでは、たれが甘いとか、そんなことを聞いたことがある程度で冒険したことありません。
押並べて、長崎の味付けは全国的に甘いと言われていますので、このお店に限らず鰻に限らず関東人にとってはどれもこれも甘いと感じるかも知れません。

井手は、近年お世話になっているのは、ここ井手さんです。
注文してから焼くので、待ち時間が長いのですが、ゆっくりする分にはどれだけでもゆっくりできます。
端っこのちょっと焦げた感じと身のふっくら感の調和が芸術です。ご飯もお代わりできたので、最後はたれだけで1杯いけます。中心地から少し離れるので車での来店になります。

https://tabelog.com/nagasaki/A4204/A420401/42003014/dtlmap/

うなぎ割烹 井出
住所 長崎県諫早市福田町23-10

営業時間 11:30〜15:00  17:00〜21:00 ランチ営業、日曜営業
定休日  水曜日、第2・第4木曜日

前川和俊

不動産売買デベロップメント(株)一社員 開業支援のコンサルティング会社を経て、個々の独立開業のお手伝いをしてきました。 不動産との係わることはこれまでにもありましたが、本業として不動産業に携わるのは初ですので、 業界の疑問点や改善すべき慣習にピュアに取り組んでいます。 福岡を主に九州他県や地方からの情報発信を行ってまいります。